脳外科医マーシュの告白

ヘンリー・マーシュという

イギリスを代表する脳外科医が

患者、病院、そして自分のプライベートを

赤裸々に告白したノンフィクションです。

イギリスでベストセラーらしいです。

 

図書館にリクエストしていたものを

窓口で渡され、その分厚さにびっくり

さらに、パラパラめくってみると、

脳の聞きなれない病名や脳の構造など

専門的な用語が多用されていて、

これは読破して返却は無理!が第一印象でした。

でも、自分がちょっと体調を崩し、自宅安静だったのと

あまりの面白さに

ぐんぐん読み切ってしまいました。

 

患者さんはもちろんですが、

お医者さんも生身の人間なんだなとつくづく感じました。

ここまで、医者としての判断の迷い、悩み、

診察ミスを生々しく書いたものも珍しいのではないでしょうか。

 

1つ1つの症例が、すべて死と隣り合わせで、

患者には後ろに家族がいて、

そうした症例を一度にいくつも抱え、それが延々と続く。

 

外科医とは

手術という技術を提供する人であるだけでなく、

手術をしないという選択肢も含め、

患者と家族が最良の最期のときを迎える

究極の判断を下す情報を提供する人でもあることも知りました。

 

医者自身も、自分の体調、家族の問題、制度への不満など

いろんな状況の中で仕事をしていて、

いつもが必ずしも万全ではない中で、その時出来る精一杯の判断で

仕事をしているんですね。

そして、そんな重い経験の積み重ねが、

人間としての豊かさを築き上げるのですね。

 

お医者さんの卵たちもぜひ読んで欲しいと思いました。

 

 

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