「くちびるに歌を」とアンジェラ・アキ

久々に素直なさわやかなが感じられる小説でした。

中田永一 「くちびるに歌を」です。

というか、実際は同タイトルの映画をまず見て、

それから小説を読むという順番でした。

人気アイドルが主演で、大ヒットの歌がテーマで、

美しい景色の学校が舞台という条件がそろっていたのですが、

いいなと思ったのは、そのどれにも寄りかからないで

ちゃんとお話として感動させてくれた映画だったことでした。

それでぜひ原作も読もうと手に取りました。

合唱部に所属する複数の男女生徒たちと、

そこに産休代理できた先生との

合唱コンクール(課題曲がアンジェラ・アキの「手紙 拝啓、十五の君へ」)

に向けた練習の日々の中での交流を描いたお話です。

男子がちゃんと練習をやらないって女子がキレたり、

恋愛感情が交錯したり、

大会直前に危機的状況になったり・・・。

よくありがちなエピソードがちりばめられていますが、

そんな小さなさざ波のような毎日の中を

だれもが深層に、

自分に課せられたやるせない運命を憂いたり、

将来に不安を感じたりしている様子が、

淡々と描かれているところが素敵でした。

一見なんでもなさそうで、明るく見えても

実際はそうじゃないっていうことがたくさんあるんだよね。

先生だって親だって悩んでる。

大人の悩みも生徒と同列で描かれているのも

なかなかよかったです。

ときどき生徒たちの将来の自分への手紙が登場します。

「手紙 拝啓、十五の君へ」を書いたアンジェラ・アキも

悩んでいたときに、未来の自分あてに書いた手紙を

母から渡されて読んだことがきっかけで、この歌を作ったようです。

なぜこんなこと知っているかというと、教科書に書いてあったからです。

アンジェラ・アキは、

なんと、高校の英語の教科書に出ているんです。

スティービーワンダーやビートルズが

教科書に出ている中での登場に

思わず時代の流れを感じてしまいました。

なんていう余談はさておき、

「くちびるに歌を」、いろんな人におすすめしたい本です。

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