今年のマイベスト映画

映画を見るのが好きです。
WOWOWで主に見るので、ちょっと前の最新映画が多いです。
今年は50本くらいでしょうか。
いろんなジャンルものを見ます。
*「サンドラの週末」「マイインターン」
この辺は実力俳優の力がモノを言っている映画でした。
「サンドラの週末」は自分をクビにする方に投票しないでと
一件一件同僚を説得に回るだけなのに、
マリオン・コティヤールの内気で不器用ながら
切々と訴えていく表情がすばらしかった。
「マイインターン」はアン・ハサウェイがキラキラしていた。
もちろんロバート・デ・ニーロも~。
*「ブリッジオブスパイ」
ストーリー、構成、演出、それからトムハンクスの演技
どれをとってもハイレベルで格調が高く、安定のクォリティー。
トム・ハンクスが弁護したソ連のスパイが,
何度か「怖いか?」と聞かれるたびに
淡々と応えた
“Would it help?” それ(恐怖)が役に立つか?
が忘れられない。
*「はじまりのうた」
新しいことをみんなで始めるワクワク感があり、
見終わったあと、とても前向きになれる映画。
*あまりメジャーではなかった(?)もので面白かったのは
「プリデスティネーション」
SFタイムトラベルの短い映画だが、意表をつく構成がとても面白く
イーサン・ホークとジョディー・フォスター似の女優さん(熱演!)との
酒場での会話がすばらしかった。
*日本映画では「海街ダイアリー」
「あん」とタイプは似ているけれど、こちらのほうが好み。
主役の4人の女優さんにみずみずしさと
風吹ジュンの演技が輝いていました。
でも今年見た日本映画ナンバーワンは「隠し砦の三悪人」。
久しぶりに見ましたが、全く色あせていなくて
躍動感に満ち溢れていました。スターウォーズの原点ここにあり。
*最後に今年ナンバーワンを~
ナンバーワンといっても二つあります。
「ブランカニエベス」「マシューランド」
どちらもスペイン映画特集でWOWOWでやっていたもので、
結果的にスペイン旋風が吹き荒れてしまいました。
「ブランカニエべス」は文字通りスペイン語で白雪姫のこと
お馴染みのストーリが
闘牛を交えてスペイン情緒たっぷりで描かれます。
しかも、セリフはみんな口パクで、後に画面に字で表示される
無声映画の構成がもしろい。
一見レトロな形式ですが、センスはとても斬新。
人々が闘牛場に集まっていくところを遠景で捉えたシーンは
とてもスタイリッシュでした。
白雪姫を演じた女優さんは新人らしいですが、
目ヂカラがあってとてもチャーミング。
「マシューランド」は
若い女性の惨殺事件を淡々と追う二人の刑事の話。
生々しくはないけれどちょっと陰惨なシーンがあり
基本的にはそういうものを好みではないのですが、
登場人物だけでなく、そこの気候や風土までが
どんよりとした雰囲気の中で
意味を持って演出されているところが
なんとも捨てがたい魅力で(オープニングのまだ作品紹介の字が
出ているところからもうそれは始まっています)
見終わったあとも忘れられない強い印象が残りました。
知らない役者さんばかりでしたが演技も素晴らしかった。
「土臭さの中にあるスタイリッシュ感」
これが、これら2本の映画の印象です。
以上です。また来年もいい映画と出会えますように~。
